日本永代蔵

「美味しんぼ」と金平糖と西鶴と寺田寅彦と

だいぶ以前のことだけど、京都の老舗ジャズ喫茶"ブルーノート"で気持ちよくタンノイから流れる音楽に酔いしれていると、隣の席に座っている観光客らしい若い女性から金平糖(こんぺいとう)をいただいたことがあった。それは大粒の金平糖で、ポリエチレンの…

ただのケチとは違う 京の大金持ち藤屋市兵衛(井原西鶴-世界の借屋大将)

江戸時代は元禄文化の花が開こうとした頃の話である。「世界で一番の金持ちはわたしだ」と大層自慢していた男が京の都におった。その当時は大坂もまだ田舎であったし、江戸は大きくはなったものの所詮新開地にすぎず、知識人の層といい、町人の財力にしても…