2020-01-28 京都御所に降る雪 「少納言よ、香炉峰の雪いかならん」 春曙抄 京都御所 雪がこんこんと降り積もっている。あまりに寒いので女房たちは御簾(みす)を上げずに角火鉢のまわりに集まりお喋りをしている。雪景色を見るなど考えたくもないのだろう。そこに鶴の一声、「少納言よ、香炉峰の雪いかならん?」『枕草子』や漢詩の好きな方には、説明などいらない有名な一節である。少納言とは清少納言のことだけれど、なぜ少納言と呼ぶのかは定かではない。中宮定子さまの なぞかけに清少納言は御簾を高く巻上げてそれに応えた。中宮定子さまは、にっこりとしたことだろう。・写真の建物は京都御所