『枕草子』に書き残された病を中心に
新型コロナウイルスの感染は少々下火になって来たと見え、京都御所
の一般参観の再開も始まった。久しぶりに朝一番に京都御所に参観し、
装い新たになった朱塗りの回廊や承明門、紫宸殿、それに庭園などを
貸切状態で観賞した。そして写真撮影も少しばかりはかどった。
京都御所の建物や庭を眺め、想起することは、かつてここで生活をし、
天皇や皇后様に仕えていた方々のことである。そのことは『枕草子』や
『紫式部日記』『源氏物語』などに書かれており枚挙にいとまがない。
これからわたしが書くことは、先人たちが病というものをどう考えて
いたのか、そして流行病にどう立ち向かったのか、それをどう記録し
たのか、と言うことである。
※続きます