昨日に引きつづき京都御苑を散策する。地下鉄丸太町駅に近いところ
に閑院宮邸跡がある。間ノ町口より御苑内に入ると、すぐ左手に大き
な四脚門があるのですぐに分る。
現在、公家町であったこの地域で唯一御苑に残されている閑院宮邸跡
のこちらの建物は、創建以来の場所にあり、歴史的背景を知る上で貴
重な遺構であるという。
東門を入ると、正面に千鳥破風をを構えた車寄せ、その左右には
書院造りの建物が続いている。「閑院宮邸跡保存活用工事」によ
り平成18年に竣工した。入場料は無料である。
秋の日の閑院宮邸跡
閑院宮家は伏見宮家、桂宮家、有栖川宮家と並ぶ四親王家の一つで、
1710 年に東山天皇皇子直仁親王を始祖として創立され、公家町南西
部のこの場所に屋敷を構えた。創建当初の建物は天明の大火(1788)
で焼失し、その後再建されているが、現在の建物との関係など詳しい
ことはわかっていないという。