「おくのほそ道」をゆく #11 特別史跡・名勝の地 観自在王院跡を楽しむ


さて休憩もとらず、飲まず食わずで写真撮影を続けたので大分疲れた
し、お腹も空いた。どこかで休憩を兼ね昼食をと考えていたところ、
中尊寺入口駐車場脇に土産店や食事処が軒を連ねているのを見つけた。
まだ昼食には少々早い時間だったが、「ずんだ餅」の幟にひかれるよ
うに、とある一軒の食堂に入った。

店は開いたばかりで客はわたしの他には誰もいない。ずんだ餅と蕎麦
のセットを注文した。 出来上がるのを待つ間に今夜泊まる宿をネット
で探す。 だが、いくら検索しても空いているホテルが無い!

昨夜宿泊した一ノ関駅前のホテルは駄目だったので、少々離れた場所
のホテルでもいいやと思っていたのだが、まったく空いていない。予
算の三倍を出せばあるけれど、それはこの先のことを考えると無理だ。
そうこうしているうちに蕎麦と搗き立てのずんだ餅がテーブルに届い
たので宿探しは後回し。※2019年7月下旬の話です。



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 5513938a347601badda0b45434b2e1b6.jpg


昼食を済ませてからも宿を探すが全く見つからないので次の目的地、高館、
観自在王院跡と毛越寺を目指して、またまたひたすら歩く…歩く。



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 961a813b84d47baa19e904da8b031d87.jpg


塗りものと焼き物(陶磁器)には目が無いわたし。見ると欲しくなる、
欲しくなると後先考えず買ってしまう。こればかりはほとんどビョーキ。
なのでスルー!



f:id:sasurai1:20200909205136p:plain

「夏草や兵どもが夢の跡 」 芭蕉の真筆と伝わる石碑(毛越寺境内)



今回の旅では義経 最期の地、高館を訪れることは出来なかった。
そのわけは、高館への案内板を見落としたので 、それに気づいた
のは大分過ぎてからのこと。もう後戻りする元気がなかったのだ。


芭蕉一行は平泉を訪れ、まず義経最期の地 高館に登り、眼下
北上川、そこへ流れ込む支流の衣川、そしてその彼方には
青々と
した田野が広がっているのを眺め、杜甫の詩「春望」
を思い浮か
べたのだろう。義経最期の場面をも想像したであ
ろう。ここで詠
んだ句が


夏草や兵どもが夢の跡


「往年、義経以下の勇士たちが、功名の夢をいだいて奮戦しはか
なくも一場の夢と消えた廃墟。その廃墟の上に、生えて
は枯れ、
枯れては生えて、今眼前に茫々とおい茂る夏草は、
人生の刹那の
興亡と悠久の夢とを象徴しているかのようだ。」

評釈:穎原退蔵氏



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC_0918y.jpg


先を急ごう。金鶏山の東側を通り毛越寺の方へ向って歩く。途中
熊野三社やユネスコ世界遺産に登録された遺跡群があるけど、そ
こはまたの機会に。


f:id:sasurai1:20200909205726p:plain

観自在王院

画面左端に見えるこんもりとした山が金鶏山と思われる。
そのまた奥に
中尊寺が鎮座している。



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 7bea31b81cc7230c22c0b22f36e66524.jpg


観自在王院跡は毛越寺のすぐ東に位置し、境内全域が史跡公園として
開放されている。全域が国の特別史跡・名勝に指定されており、2011
年に世界遺産に登録された。
写真奥の方に、毛越寺の山門が半分だけ見える。


f:id:sasurai1:20200909210002p:plain

舞鶴が池



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 6a18ef4075fa71d9cf4ebf9d0336ce72.jpg


観自在王院は、二代基衡の妻が建立した寺院。二棟の阿弥陀堂
池に臨んで
建てられていたという。藤原氏が滅亡後廃寺になり、
長年水田となっていた
が、昭和50年前後に発掘調査され、その後
現在のように整備されたようだ。



f:id:sasurai1:20200909210146p:plain

中島越しに池の北方(かつて二棟の阿弥陀堂があった)を望む



画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 83b3c850243448acdb135c1ed82cb6b2.jpg




画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 611f7aeb025aefe73a38b9fc5ba42fdc.jpg



f:id:sasurai1:20200909210320p:plain

かつて大阿弥陀堂と小阿弥陀堂があった場所

 

f:id:sasurai1:20200909210420p:plain

阿弥陀堂を背にし、毛越寺の方角を望む


観自在王院跡の庭園は浄土を表しているという。とても開放感のある、
きれいに芝の張られたところなので気持ちよく回遊路を歩く事ができ
るので、毛越寺拝観の前後に時間が許せば立寄ってみたい。

※続きます

 

sasurai1.hatenablog.com