観劇という言葉があることは知っているが、観菊という呼び方はあるのだろうか。
そのどちらも とうに忘れかけていた。最後の観劇は仲代達矢の“どん底”だった。
観菊をした最後の花見は、家族で行った“ひらパー”(ひらかたパーク)だった。
子ども相手のショーなどもやっていて、“ショッカー”の本物を見たのもひらパー
だった。
そんなことはどうでもいいのだけれど、数日前から「引きこもり」の影響なのか、
胃のあたりが時々ズキズキと痛むことがある。これはストレスではないか?
などと医者でもないのに勝手な判断をして、それならたまには京都植物園にでも
行って、花でも見て来ようと考えた。たしか年寄は無料のはずだったし。
菊は、白き、好し。黄なる、好し。紅も好し。紫も好し。蜀紅も好し。大なる好し。
小なる、好し。…人の力は、花大にして、弁の奇、色の妖なりに見(あら)はれ、
おのづからなる趣は、花のすこやかにして色の純なるに見ゆ。
ありあけの月の下、墨染の夕風吹く頃も、花の白きはわけて潔く趣あり。
露伴翁『花のいろいろ』より
なるほど 菊を見る楽しさを覚えた日であった。
それにしても 菊って色んな種類があるんですね。
※京都府立植物園は70歳以上は無料です。
Nikon D700
Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)