2024-01-01から1年間の記事一覧

京で食い詰めたへぼ写真家の竹斎 - 愛宕参りの帰りに鮎茶屋へ寄る ー そこでの顛末とは?

鮎茶屋 京の写真家として、一向に芽の出ない竹斎。道を尋ねゆくほどに鳥居本に出でる。ここはいたって賑やかにて、見世物小屋、大道芸人、読売り、講釈師などありて、そして葭簀(よしず)張りの水茶屋あり。 愛宕神社一の鳥居 愛宕神社へかかる道 一の鳥居…

『東海道中膝栗毛』 ー 北八けったいな古着を着ているので宮川町でおやまに笑われ、四条河原の芝居小屋でまた笑われるの巻

【北八】「ときに、ここらは何という所だの? ごうてきに、粋なタボ(女)がちらちらするわ…。」【弥次】「ハハア、紫ぼうしの野郎どもが見えるから、おおかた宮川町という見当だ。」 ※紫ぼうし…歌舞伎役者が用いた野郎帽子。売色の野郎などが舞台の外でも使…