2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
・ ❝験者が物の怪を調伏すると言って、大変自信ありそうに、独鈷や数珠などを持たせ、ふりしぼるような声で経や陀羅尼を読んでいても、全然調伏できそうにもなく、憑坐(よりまし)に護法童子も乗り移ってくれないので、家族の男も女も、病人の周囲に集まっ…
・ ぶざまなもの 「人の妻が確証もないのに嫉妬し、家を出て身を隠した折り、夫は必ず自分を探し 大騒ぎするであろうと思ったが、そうでもなく、夫はゆったりと構えた態度で (妻を探し出しもせず、かといって妻は)そうばかり家を空けてもいられず、自 分か…
昨日に引きつづき京都御苑を散策する。地下鉄丸太町駅に近いところ に閑院宮邸跡がある。間ノ町口より御苑内に入ると、すぐ左手に大き な四脚門があるのですぐに分る。 現在、公家町であったこの地域で唯一御苑に残されている閑院宮邸跡 のこちらの建物は、…
新型コロナ感染症は下火に向ったのか、京都御所の参観や洒落た意匠の 中立売休憩所も営業を再開したのは喜ばしいことだ。雨の日であっても 休憩所の軒下のベンチは賑わいが戻って来た。 ナツツバキ ・ わたしもカメラを持ちだし、雨の日の光景を撮影してみた…
京都御所 承明門 ❝いとしく思う子を法師にしたのは、たいそう気の毒なことだ。 (世間の人が、法師というものを)ほんの木の端かなにかの ように、情けを解さぬつまらぬものと思っているのは、本当 にかわいそうだ。精進物の、たいそう粗末な物を食べ、寝る …
・ 医療の道と源氏物語と 奈良朝以前よりすでに医療の道ようやくに開けたるは言うまでも無く、 薬剤と技術とをもって人の疾病にむかいて対治の法を講じたりしは、そ の跡いと明らかなり。されど医事の文学にあらわれたるは、なお少し。 降りて平安朝に至りて…
・ 『枕草子』に書き残された病を中心に 新型コロナウイルスの感染は少々下火になって来たと見え、京都御所 の一般参観の再開も始まった。久しぶりに朝一番に京都御所に参観し、 装い新たになった朱塗りの回廊や承明門、紫宸殿、それに庭園などを 貸切状態で…
東京は南青山の広大な敷地(武家屋敷跡)に、都心とは思えない緑豊かな 庭園と古美術を中心とした洒落た美術館があることをご存知だろうか。 表参道駅から徒歩数分の場所にその美術館はひっそりと佇んでいる。庭を 眺めながらスイーツを食べ、お茶するだけで…
さる年の夏も終りの頃、休暇をとり山陽道の宿場町矢掛(やかげ) を訪ねた。一つの宿場町で本陣、脇本陣と二つの本陣があるのは 矢掛だけだというし、以前テレビで見た矢掛の町並みをこの目で 見てみたいという強い欲求があったからである。それから数年後… …
まずは市内観光、明日は宮島へ 連休を利用しての広島旅行。数年振りの広島であるが、広島駅、そして 駅周辺の様相がさま変わりし、高層マンションが目立つようになった。 今回は市内観光を徒歩で、そして広島といえばお好み焼き、牡蠣など食 いしん坊にはう…