秋薔薇を見つめる

秋に咲く薔薇の花は どこか年齢を経た人間の顔を見ているようで 見ていて飽きない。芳香は ほのかに漂い、これ見よがしにきつい匂いを発しないところが良いのかもしれない。 枯れたようでいて枯れていない。 女優にたとえれば 今朝のTVに出ていた 加賀まりこ…

秋雨に濡れそほつ花

芙蓉と百日紅は夏の花とばかり思いこんでいた。夏の強い日差しに似合うと決めこんでいた。しかし どうしてどうして、秋の雨に悩める芙蓉は、春の海棠にも劣らず「まことに花の美しくあはれなる、これに越えたるはあらじ」と思う。 萩には崩れた築地が似合う …

夏の暑さに負けず咲く百日紅

夏から秋にかけて咲く花で好きな花は木芙蓉(ふよう)かな。若い頃は木芙蓉の傍を通っても何とも思わなかったけど、年齢を重ねるとともに気になる木(木芙蓉)になった。可憐な白い花びらに何とも言えない趣があるし、八重もよいけれど一重が愛らしい。今日…

奇跡の星の植物館でエイリアンに遭遇?

「宣言」の終了につき、たまには息抜きに遠出をしようと企てた。かの前澤氏を出し抜いて宇宙船で隣の星「アワジ星」(ツッコミは無しね)まで行って来たのでその報告を! スペースシャトルから眺めるアワジ星は たいそうきれいだった! ようこそ奇跡の星へ ^…

色いろあります南国の花(京都府立植物園・観覧温室)

今のご時世、年寄りの出かける所といえばお寺か神社(登山する人もいるけど)。信仰心の篤くない私には、神からも佛からもご利益を受ける縁が薄そうである。で、向った先は植物園。平日ともなれば人も少なく周りはジジババばかり(自分のことは…)。花菖蒲も…

奇想天外とは(フォラペディア)

奇想天外はキソウテンガイ科唯一の種である。ナミビアのナミブ砂漠だけに自生している。一対のみの葉を伸ばし続ける特異な形態を持つ。寿命は一千年とも、あるいは二千年とも? これがホントの「奇想天外」 ウェルウイッチアとも云う 寿命がとんでも長いのは…

夏空に平安神宮で花菖蒲を見てきました。

前回の投稿からだいぶ日が経ってしまった。散歩をかねて写真撮影はつづけていたのだけれど、写真のレタッチと文章を書くことがどうにも気が重かったのだ。でも一昨日 平安神宮の花菖蒲が見ごろを迎えていると聞いていたので、午前中に掃除洗濯をすませ、午後…

それでも花は咲く

アセビの花言葉は「犠牲」「献身」だという。 まさに花のかたちは「鎮魂の鐘」 ハクモクレン

ウグイスは なぜ梅の枝に止まる?

数日前から隣家の庭に鶯がやってきて鳴いている。たいてい朝のうちである。今朝はきれいな声でようやく “ケキョッ” から “ホーホケキョッ” と鳴くことができるようになった。いつの頃からか梅の枝(花)には鶯、というイメージが付いて回るようになった。け…

不思議なマイクロレンズで明治天皇生誕地の梅を撮る

ここに一本のレンズがある。一般にはマクロレンズというものであるが、ニコンではマイクロレンズと称している。生まれは40年以上前のもので、その頃に河原町三条にあった上田カメラで購入(中古で)したものだ。ショーウインドを眺めていたらこのレンズと目…

冬の晴れ間に ― 近況などを…

京都御所建礼門 ここ数日、寒波に見舞われている日本列島ですが、わたしの住む地方では風花が舞うくらいの雪しか降りませんでした。寒々とした冬空と春のような陽気が、繰り返す波のようです。 京都御所を正面に望む ただいま竹斎は巣ごもり中です。コロナ禍…

秋バラを楽しむ ― その魅力とは?

秋バラを楽しむって? アキバ原の間違いじゃないの?口の悪い友はそんなことを言う。アキバハラ(秋葉原)という呼び方は、今では死語になっているのかもしれない。春に咲くバラが好きだ。若々しくって元気があっていい。とりわけ青みがかった深みのあるピン…

コスモスのかたち

コスモスといえばピンクや赤、あるいは紫の色を思い浮かべる。夏から秋にかけて町中でも野中でも頻繁に見かけるので、特に目を引くわけでもなし、観察するわけでもない。 そんなコスモスを写真に撮ろうと思ったのは、植物園でふと道路わきの植込みに目をやる…

菊花の色いろ

観劇という言葉があることは知っているが、観菊という呼び方はあるのだろうか。そのどちらも とうに忘れかけていた。最後の観劇は仲代達矢の“どん底”だった。観菊をした最後の花見は、家族で行った“ひらパー”(ひらかたパーク)だった。子ども相手のショーな…

今年のサクラ 見納めの桜?

今年の春は、今までになくサクラを見て歩いた。 … 例の「外出自粛」要請が出ているというのに。 ただし 人込みを避け、人の少ない時間帯と ひと 気の少ない場所を選び出歩いた。それが功を奏 したかどうかは 分からない。それが判明するの は いつのことか。…

琵琶湖疎水べりの桜

外出自粛にも限度がある。ここ二か月間、繁華街には出かけていない。 たまには淀橋カメラにも行きたいし、丸善にだって行きたいのだ! 外食もしていないし、行きつけの喫茶店にも入っていない。 ホントは お金がないのだけれど… 夷川ダム そこで世間の休日の…

午後の陽光

琵琶湖疎水 例の騒ぎ(新型コロナかパブリカ?)で外出を自粛 していたけれど、連休明け お天気も良いので、 運動不足解消に琵琶湖疎水べりを歩いてみた。 染井吉野は咲き始めたところだった。 おやっ 今年も「琵琶湖疎水船」が運航してるし。 京都御苑

京の桜の名所 平野神社境内を歩いてみた

平野神社を訪れるのは一年半ぶりのことだ。一昨年の台風被害に遭い、 拝殿は倒壊、境内の桜の木も根こそぎ倒れ、甚大な被害を被ったとい う報道に接し心を痛めていた。 昨日訪れたとき、拝殿は再建の途上だった。そして境内の桜は台風の 被害に遭いながらも …

京都の春 ー 今更ながらNkon D750を購入し、新旧レンズを試してみた

いつかはフルサイズ、と誰しもが思うのではないだろうか。 自分の技量は棚に上げ、フルサイズカメラを使えば写真は 上手くなる、という幻想(?)を持ったのは このワタシです。 京都御苑 木の花は NIKKOR Ai 50mm 1:1.4s AF NIKKOR 24-85mm 1:2.8-4D IF AF …

海棠の花は朝の露に美しく

若かったころ、初めて露に濡れる海棠(かいどう)を見たとき、その可憐とも妖艶ともいえる蠱惑的な表情に魅惑されたものだ。物語のヒロインに例えるなら Beatrice か Violetta というところだろうか。 海 棠 「…まことに花の美しくあわれなる、これに越えた…

弁 天 桜

隠すほどのことではないが、若い頃に西陣のとある寺で寝食していた ことがある。「年月をいかでわが身におくりけん昨日の人も今日は亡 き世に」という西行法師の歌にならい、出家し京の都で修行していた 頃である。「さても発心のおこりを尋ねれば、源は恋故…

「枕草子」 木の花は、濃きも薄きも、紅梅

撮影地:京都御苑梅林 京都御苑 このたび「はてなブログ」に写真を中心としたブログを開設しました。初めての記事のタイトルは、清少納言『枕草子』にある一節です。つねづね清少納言のような眼差しをもって写真を撮りたいと思っているので、このようなタイ…