京都御苑

秋の夜は (別れても…)

昔ある男がいた。どのような事情があったのであろうか、その男が女の所に逢いに行かなくなってしまった。女には後にまた別の男ができていたけれども、前の男とは子供がいる間がらだったので、とくに愛情深く親密だということではないけれども時々たよりをし…

夏の名残り

さいた さいた と喧しくいうから何の花が咲いたのかと思えば、花ではなくて、本日も過去最多の新型コロナ感染者数だという。京都府では「自宅療養者」が昨日で3.000人余りだとか。東京都は京都の十倍の感染者数だから自宅療養者はその○○倍? あな怖ろしや。…

ウグイスは なぜ梅の枝に止まる?

数日前から隣家の庭に鶯がやってきて鳴いている。たいてい朝のうちである。今朝はきれいな声でようやく “ケキョッ” から “ホーホケキョッ” と鳴くことができるようになった。いつの頃からか梅の枝(花)には鶯、というイメージが付いて回るようになった。け…

不思議なマイクロレンズで明治天皇生誕地の梅を撮る

ここに一本のレンズがある。一般にはマクロレンズというものであるが、ニコンではマイクロレンズと称している。生まれは40年以上前のもので、その頃に河原町三条にあった上田カメラで購入(中古で)したものだ。ショーウインドを眺めていたらこのレンズと目…

冬の晴れ間に ― 近況などを…

京都御所建礼門 ここ数日、寒波に見舞われている日本列島ですが、わたしの住む地方では風花が舞うくらいの雪しか降りませんでした。寒々とした冬空と春のような陽気が、繰り返す波のようです。 京都御所を正面に望む ただいま竹斎は巣ごもり中です。コロナ禍…

京都御苑に小さな秋を探す

北の国から初雪の便りが届く今日この頃、京都御苑ではようやく秋の気配がしてきた。十二月上旬までは紅葉を楽しめるのが京都御苑である。いま盛んに色づいているのは、桜紅葉とムクノキ、黄色やくすんだ赤 場所によって色が変化するケヤキ、それに黄色い葉が…

京都御苑 雨の日の閑院宮邸

昨日に引きつづき京都御苑を散策する。地下鉄丸太町駅に近いところ に閑院宮邸跡がある。間ノ町口より御苑内に入ると、すぐ左手に大き な四脚門があるのですぐに分る。 現在、公家町であったこの地域で唯一御苑に残されている閑院宮邸跡 のこちらの建物は、…

京都御苑 雨の日の散歩道

新型コロナ感染症は下火に向ったのか、京都御所の参観や洒落た意匠の 中立売休憩所も営業を再開したのは喜ばしいことだ。雨の日であっても 休憩所の軒下のベンチは賑わいが戻って来た。 ナツツバキ ・ わたしもカメラを持ちだし、雨の日の光景を撮影してみた…

京のほそ道 7(そして誰もいなくなった?)

京のほそ道 6( ひっそりと黄昏どき)

たそがれ時もいいけれど、晩秋のころの朝の光も好き。 ピクチャーエフェクト(パートカラー・グリーン)

京のほそ道 5(一年半ぶりに開通 )

一昨年の台風21号の強風による被害で、京都御苑の樹木は根元から 倒れる木がたくさんあった。 この道は三月まで通行不可だったが、 四月から通れるようになった。 コロナ禍の中でも子どもは元気だ。今日も自転車で走る 走る。

京のほそ道 4(ゲストハウスの灯り)

近所のゲストハウスからは灯りが消えた。 かわりに、 隔離されている患者さんのホテルの灯りが、 日ごとに増えていく。 家族だろうか、木漏れ日のなか速足で通り過ぎていった。

京のほそ道 3(今日のワンちゃん)

新型コロナウイルスが蔓延してから、散歩するワンちゃんが 増えたような気がするワン。 ※黄色の花はウマノアシガタです。

京のほそ道 2(消毒用アルコールが無い)

今日、スーパーに行く道すがら、歯科医院の前を通ると 「消毒用アルコールが無いので休院します」の張り紙が 張ってあった。さほどに ひっ迫しているのだ。 我が家の晩酌用アルコールは切らしたことはないけど、 昨年買い置きしていた消毒用アルコールは、ほ…

京のほそ道(コロナ禍のなかで)

昨夜の安倍さんの話を聞いて心が折れそうになったワタシ。 溜息ばかり出る今日この頃、憂さ晴らしに散歩へ出かけよう。 ピクチャーエフェクト(パートカラー・イエロー)で撮影

令和二年 京都御苑 ー 静かなる春に想う

外出自粛の中 Sony RX100(リッチトーンモノクロ)での記録 令和二年の日本は、どのような年として歴史に記録されるのだろうか。 年が明けてからというもの、京都市内には中国からの観光客が大波の ように押し寄せ、いたるところでその国からの家族連れの姿…

雨のち晴れ 京都御苑の新緑

近ごろ 巷では『ペスト』という題の小説が売れて いるようだ。武漢を起源とする新型コロナウイル スが世界中にひろがり、犠牲者がたくさん出てい るこの状況でペストをテーマとした小説が読まれ るとは興味深いことに思える。 イタリアの小説だったか『デカ…

今年のサクラ 見納めの桜?

今年の春は、今までになくサクラを見て歩いた。 … 例の「外出自粛」要請が出ているというのに。 ただし 人込みを避け、人の少ない時間帯と ひと 気の少ない場所を選び出歩いた。それが功を奏 したかどうかは 分からない。それが判明するの は いつのことか。…

「徒然草」すべてに優れている男であっても…

"すべての面ですぐれていても、恋の情緒を解さないような男は ひどく物足りないものだ。… 露や霜に濡れて、女を求めてあてもなくさまよい歩き、親の意 見や世間の非難を気にするので心の落ち着く時もなく、あれこ れと思い乱れ、そのくせ独り寝をすることが…

「徒然草」いでや、この世にうまれては(京都御苑の春)

寒い日が続いたと思うと、春のように暖かい日がある。今年の冬は全くもって先が読めない。外出するにもさてどれを着て行こうか、と悩む(悩むほど衣類は持ち合わせていないけど)。昨日、梅林の横を通りかかると結構な人だかり。梅の香を嗅ぐ人がいれば、一…

清少納言 「偲びあうところは?」

“人目をしのんで男女が逢っている所にあっては、夏が趣がある。ひどく短い夏の夜がもう明けてしまうので、一晩中まったく眠らないで朝を迎えてしまう。そのまま、どこもかしこも、昼間と同じようにようにあけ放したままにしてあるので、涼しくすっかりあたり…

「徒然草」 雪のおもしろう 降りたりし朝

“雪が趣深く降った朝、ある人のもとに、所用のために手紙を送った際、雪のことに何もふれなかった。その返事に、「この雪をいかが御覧ですかと、一言のあいさつもないような、そんな粗野なお方の仰せを受け入れるわけにはいきません。それにしてもがっかりさ…