2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

紅葉の光悦寺を訪ね、洛北・鷹峯芸術村に琳派を想う

お土居 ようやく鷹峯に取りついた。山側には豊臣秀吉が築かせたという「お土居」が残っている。お土居の向うにある山が鷹峯三山のようだ。このあたりは“ブラタモリ”でも紹介されていたので記憶のある方もいることだろう。当時の石積なのか、それが結構残って…

光悦ゆかりの本法寺(菩提寺)、清明神社、大徳寺、今宮神社などを訪ねてみた

本法寺仁王門 本法寺は本阿弥家の菩提寺本法寺は裏千家の西隣にある日蓮宗の本山である。 本法寺沿革には「外護者であった本阿弥光二・光悦親子の支援を受けて堂塔伽藍を整備し、本法寺は京都の町に一大栄華を誇るまでに及びました」と記されている。また本…

本阿弥光悦ゆかりの地 — 屋敷跡、楽焼宗家、千家、尾形光琳・乾山墓所などを訪ねてみた

光悦ゆかりの地めぐる を理由に健康管理?光悦とは縁もゆかりもない わたしが、どういう気まぐれからか、光悦に関係する所を巡ってみよう、と思い立ったのは実にコロナ禍のせいなのである。とある秋の日、新型コロナ感染を理由に家の中に閉じこもってばかり…

京都大原 寂光院道に残る田園を散策する

勝林院を後にし、次に向ったところは平家物語で有名な寂光院である。律川に沿って坂道を降り、田畑の残る田舎道を少し歩くと呂川の土産物店の前に出る。ここで “志ば久” さんのしば漬けを買うのが、わたしの長年の習わしになっているのだ。 呂川に沿った参道…

京都大原 里の駅から三千院 そして勝林院への道を歩く

ここの所、天候が良いので毎日のように遠出をしている。久しぶりに大原あたりを散策してくるわと連れに言うと、それなら私も行くという。「里の駅」で平飼いの鶏卵を買いたいのだという。そして一年振りに二人で出かけることになった。当然 わたしが、荷物担…

京都御苑に小さな秋を探す

北の国から初雪の便りが届く今日この頃、京都御苑ではようやく秋の気配がしてきた。十二月上旬までは紅葉を楽しめるのが京都御苑である。いま盛んに色づいているのは、桜紅葉とムクノキ、黄色やくすんだ赤 場所によって色が変化するケヤキ、それに黄色い葉が…

秋バラを楽しむ ― その魅力とは?

秋バラを楽しむって? アキバ原の間違いじゃないの?口の悪い友はそんなことを言う。アキバハラ(秋葉原)という呼び方は、今では死語になっているのかもしれない。春に咲くバラが好きだ。若々しくって元気があっていい。とりわけ青みがかった深みのあるピン…

コスモスのかたち

コスモスといえばピンクや赤、あるいは紫の色を思い浮かべる。夏から秋にかけて町中でも野中でも頻繁に見かけるので、特に目を引くわけでもなし、観察するわけでもない。 そんなコスモスを写真に撮ろうと思ったのは、植物園でふと道路わきの植込みに目をやる…

菊花の色いろ

観劇という言葉があることは知っているが、観菊という呼び方はあるのだろうか。そのどちらも とうに忘れかけていた。最後の観劇は仲代達矢の“どん底”だった。観菊をした最後の花見は、家族で行った“ひらパー”(ひらかたパーク)だった。子ども相手のショーな…

憧憬の地 ・尾瀬 ― 紅葉のブナ原生林と高層湿原を見る

尾瀬の原生林と西丸震哉 日本の地図を詳細に眺めると まだまだ未開の場所がある、そんな意味のことをどこかで“探検家”西丸震哉氏が書いていた。そんな場所の一つが会津地方、それも桧枝岐村のまた奥、尾瀬沼の北あたりに容易に人の近づけない森と沼があると…

奥上高地の紅葉 ― 涸沢・槍沢・徳沢・横尾に遊ぶ

“花と木と山が好き”とブログ名をつけているけど、ちっとも山の話が出て来ないではないか、看板倒れでは、とお叱りを受けそうな気配がする。なので次のシリーズまでの間、山のことを書いてみることにした。奥上高地という言葉のあることを最近知った。奥三河…