「つれづれ草」を読む

兼好法師と清少納言のちかさ

兼好法師も清少納言の『枕草子』を読んでいた? 京都御所・紫宸殿 "さて、人がこの世に生れてきたからには、 当然だれでも願うことがいろいろあるよう だ。まず身分についていうなら、天皇の御 位などは話題とするのもおそれおおい。 ところで、法師くらい、…

「徒然草」すべてに優れている男であっても…

"すべての面ですぐれていても、恋の情緒を解さないような男は ひどく物足りないものだ。… 露や霜に濡れて、女を求めてあてもなくさまよい歩き、親の意 見や世間の非難を気にするので心の落ち着く時もなく、あれこ れと思い乱れ、そのくせ独り寝をすることが…

「徒然草」いでや、この世にうまれては(京都御苑の春)

寒い日が続いたと思うと、春のように暖かい日がある。今年の冬は全くもって先が読めない。外出するにもさてどれを着て行こうか、と悩む(悩むほど衣類は持ち合わせていないけど)。昨日、梅林の横を通りかかると結構な人だかり。梅の香を嗅ぐ人がいれば、一…

「徒然草」 雪のおもしろう 降りたりし朝

“雪が趣深く降った朝、ある人のもとに、所用のために手紙を送った際、雪のことに何もふれなかった。その返事に、「この雪をいかが御覧ですかと、一言のあいさつもないような、そんな粗野なお方の仰せを受け入れるわけにはいきません。それにしてもがっかりさ…