2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『東海道中膝栗毛』 - 京名物 辻子の陰で大根と小便のとっかえっこ? (今回も弥次郎兵衛北八は下品ですw)

前回のつづき[ かくてその日も、はや七ッ(午後四時)頃とおぼしければ、いそぎ三条に宿をとらんと、道をはやめ行く。すると向うに小便タゴ(桶)と大根を荷いたる男が…… ]【肥取りの男】「大根小便しょっしょっ。クソはいらん…。」と節をつけて男が歌って歩…

永井荷風にもあった切ない青春の一ページと…悲惨な最期

鳴しきる虫の聲あまりに急なれば、 何とて鳴くや 庭のこうろぎ夜もすがら、 雨ふりそへば猶更に あかつきかけて鳴きしきる。 何とて鳴くや こうろぎと問へど答へず、 夜のみならで、 秋ふけゆけば昼も鳴く。 庭のみならで臺どころ、 湯どのすみにも来ては鳴…

『東海道中膝栗毛』 ー 清水の舞台からとんだ話と、坊さんにとんだ目に遭った話

[ 弥次郎北八、三十三間堂を北へさしてゆくに、往来ことに賑わしく、げにも都の風俗は、男女ともにどことなく、柔和温順にして馬子荷歩持(まごにかちもち)までも、洗濯布子の糊こわきを、折り目高にきなして、"あのおしやんすことわいな"(何をおっしゃい…