陸奥の旅
朝早い時間に門前行きのバスに乗った。乗客は中国人らしき二人とわたしの三人だけである。SNSの人気スポット、秋田のウニ塩湖と呼ばれる鵜ノ崎海岸などを窓外に見る。潮瀬崎では、夏休みに入っているので、家族で海岸キャンプを楽しんでいる姿が目に入った。…
赤神神社五社堂を訪ねる ― 「泣く子はいねぇが」 男鹿半島の南部に門前という漁港がある。この土地は、中世の頃には赤神山日積寺永禅院の門前町として栄えたところである。今、そこには赤神神社五社堂がある。鬼が一夜にして築き上げたという999段の石段と男…
青柳家母屋は寄棟萱葺き屋根の造りで約二百年前の建築だという。現在青柳家はここには居住していないが、武具、古文書、什器などが展示されている。
盛岡より秋田新幹線に乗り角館に到着する。重いリュックは駅のコインローッカーに預け、サブザック に必要な物だけ移し替えた。武家屋敷の残る角館は、長年訪ねようとしてかなわずにいた所である。まずは武家屋敷通りに向う。正面の建物が角館駅である。武家…
盛岡の街を歩く芭蕉一行は出羽の国へ向ったが、わたしは南部地方へ向って北上した。いったん芭蕉から離れ、わたしの「おくのほそ道」(角館・男鹿半島)をゆくとしよう。その前に、秋田県を巡る旅の中継地である盛岡での散策(二時間だけ)を楽しんだので、…