Nikon D700

「洛東芭蕉庵」再興の発起人 - 忘れられた俳人 樋口道立を探しに真如堂界わいを歩いてみた

秋晴れの一日、「洛東芭蕉庵」再興の発起人 - 樋口道立の墓が紅葉の名所真如堂付近にあると知り、居ても立っても居られなくなり探し歩いてみた。その顛末を報告してみたい。 真如堂へ至る北参道 「真如堂前」でバスを降り、先ずは紅葉の名所である真如堂(新…

秋薔薇を見つめる

秋に咲く薔薇の花は どこか年齢を経た人間の顔を見ているようで 見ていて飽きない。芳香は ほのかに漂い、これ見よがしにきつい匂いを発しないところが良いのかもしれない。 枯れたようでいて枯れていない。 女優にたとえれば 今朝のTVに出ていた 加賀まりこ…

平安神宮(神苑)にカキツバタを観る

平安神宮を訪ねるのは二十年振りのことだろうか。その頃はまだまだフィルムの時代だった。キヤノンNEW F1にリバーサルフィルムを詰めていたっけ。レンズは28-85mm(1:4)のズーム(結構よく写ったけど広角側で歪曲収差が目立った)で、オートワインダー…

不思議なマイクロレンズで明治天皇生誕地の梅を撮る

ここに一本のレンズがある。一般にはマクロレンズというものであるが、ニコンではマイクロレンズと称している。生まれは40年以上前のもので、その頃に河原町三条にあった上田カメラで購入(中古で)したものだ。ショーウインドを眺めていたらこのレンズと目…

紅葉の光悦寺を訪ね、洛北・鷹峯芸術村に琳派を想う

お土居 ようやく鷹峯に取りついた。山側には豊臣秀吉が築かせたという「お土居」が残っている。お土居の向うにある山が鷹峯三山のようだ。このあたりは“ブラタモリ”でも紹介されていたので記憶のある方もいることだろう。当時の石積なのか、それが結構残って…

光悦ゆかりの本法寺(菩提寺)、清明神社、大徳寺、今宮神社などを訪ねてみた

本法寺仁王門 本法寺は本阿弥家の菩提寺本法寺は裏千家の西隣にある日蓮宗の本山である。 本法寺沿革には「外護者であった本阿弥光二・光悦親子の支援を受けて堂塔伽藍を整備し、本法寺は京都の町に一大栄華を誇るまでに及びました」と記されている。また本…

本阿弥光悦ゆかりの地 — 屋敷跡、楽焼宗家、千家、尾形光琳・乾山墓所などを訪ねてみた

光悦ゆかりの地めぐる を理由に健康管理?光悦とは縁もゆかりもない わたしが、どういう気まぐれからか、光悦に関係する所を巡ってみよう、と思い立ったのは実にコロナ禍のせいなのである。とある秋の日、新型コロナ感染を理由に家の中に閉じこもってばかり…

京都御苑に小さな秋を探す

北の国から初雪の便りが届く今日この頃、京都御苑ではようやく秋の気配がしてきた。十二月上旬までは紅葉を楽しめるのが京都御苑である。いま盛んに色づいているのは、桜紅葉とムクノキ、黄色やくすんだ赤 場所によって色が変化するケヤキ、それに黄色い葉が…

秋バラを楽しむ ― その魅力とは?

秋バラを楽しむって? アキバ原の間違いじゃないの?口の悪い友はそんなことを言う。アキバハラ(秋葉原)という呼び方は、今では死語になっているのかもしれない。春に咲くバラが好きだ。若々しくって元気があっていい。とりわけ青みがかった深みのあるピン…

コスモスのかたち

コスモスといえばピンクや赤、あるいは紫の色を思い浮かべる。夏から秋にかけて町中でも野中でも頻繁に見かけるので、特に目を引くわけでもなし、観察するわけでもない。 そんなコスモスを写真に撮ろうと思ったのは、植物園でふと道路わきの植込みに目をやる…

菊花の色いろ

観劇という言葉があることは知っているが、観菊という呼び方はあるのだろうか。そのどちらも とうに忘れかけていた。最後の観劇は仲代達矢の“どん底”だった。観菊をした最後の花見は、家族で行った“ひらパー”(ひらかたパーク)だった。子ども相手のショーな…

秋の一日 京都岡崎公園あたりを探索する

陽気の良いのに誘われて 、気分もよいし、久しぶりに岡崎公園、南禅寺あたりを散策してみようか、と思い立った。 比叡山上空の浮雲 平安神宮応天門 平安神宮内には、時計回りに南神苑、西神苑、 中神苑、東神苑と四か所の池泉がある。それぞれ季節の花(桜・…

京都 南禅寺に秋を探す

週明けの秋晴れの日、午後も遅い時間なら、紅葉の名所の一つである南禅寺であっても人出は少ないだろう、との読みで出かけてみた。まだ紅葉には早かったけれど、想像していたよりもモミジの葉は色づいていた。 南禅寺参道 久しぶりに歩く参道は以前とは大分…