風俗

弥次さん北さん - 京の古着屋に出まかせを語り、安値で着物を買うの巻

【北八】「思えば…つまらねエことになった。どうぞ古着屋でも見つけたら、どんなでも綿入れが一枚欲しいが、弥次さん、いい知恵はねエかの?」 【弥次】「なに、買わずとも良いにしたがいい。江戸っ子の抜け参りに、裸になって帰(けえる)るは、当たり前ェ…

京の男衆の遊ぶ所 ー 五条新地で あんたこそケチだと言い合い 、弥次郎喜多八そこで遭遇した災難とは ?

東本願寺・渉成園 [ 弥次郎兵衛喜多八、清水寺参詣を終え三条の宿へ ]【北八】「モシ ちとものをお尋ね申したい。これから三条へはどうまいりやすね?」[ と、北八が問うに この女中、御所がた(内裏女中)と見えて北八の薄汚い旅姿を一瞥し… ]【内裏の女中…

江戸っ子の湯治と江戸っ子の習性を『東海道中膝栗毛』から考察する?

江戸ッ子の湯治は夢でしかない?半年ほど前に「江戸ッ子の湯治」という文章を読んだ。作者は江戸の文化や風俗にくわしい三田村鳶魚(えんぎょ)氏である。江戸に詳しい作家先生方には、他には穎原退蔵氏、森銑三氏、饗庭篁村氏、淡島寒月氏、そしてわたしの…

『東海道中膝栗毛』 - 京名物 辻子の陰で大根と小便のとっかえっこ? (今回も弥次郎兵衛北八は下品ですw)

前回のつづき[ かくてその日も、はや七ッ(午後四時)頃とおぼしければ、いそぎ三条に宿をとらんと、道をはやめ行く。すると向うに小便タゴ(桶)と大根を荷いたる男が…… ]【肥取りの男】「大根小便しょっしょっ。クソはいらん…。」と節をつけて男が歌って歩…