紫式部を読む

十年に一度の寒波の中「源氏物語ー須磨の巻」を読んで見た

「十年に一度の寒波」だという。大雪や寒さで断水になるかもと思い、飲み水は確保しておいた。停電に備えロウソクとマッチ、懐中電灯もテーブルの上に出して置いた。冷凍庫の中には凍らせたご飯やお菜もあるし、数日は食べるものにも困らない。…でも停電にな…

桐壺源氏って何のこと? 源氏物語の現代語訳 おすすめは?

はじめにドン・キホーテという名は子どもでも知っていることと思う。スペインの少しばかり古い小説に『ドン・キホーテ』という大人向け(!)の本がある。外国語大学の先生の話では、スペイン文学を学ぶ生徒でも最後まで読み通す者は滅多にいないそうである…

光源氏は “わらわやみ” だった?

・ 源氏物語に出てくる “わらわやみ” とは? 先日 ひさしぶりに『源氏物語』(当然、現代語訳)を読んでいたところ、 光の君の体調が思わしくない、という箇所に出会った。いったいどういう 症状かというと ① 食欲がない。 ② 熱が出て、解熱剤を飲めば一旦熱…

「いいね! 光源氏くん」のファンになってしまった

「いいね! 光源氏くん」テレビで見たけど面白かった。 光源氏役の千葉雄大さんの やおら和歌を詠むシーンが たまらなくいいね! 『源氏物語』の文庫本、どこかにあったはず、と探し たけれど、巻2 しか出てこなかったので 巻1 を再び購 入して読んでみた(…

平安朝文学に現れた 新型コロナウイルス?

・ 『枕草子』に書き残された病を中心に 新型コロナウイルスの感染は少々下火になって来たと見え、京都御所 の一般参観の再開も始まった。久しぶりに朝一番に京都御所に参観し、 装い新たになった朱塗りの回廊や承明門、紫宸殿、それに庭園などを 貸切状態で…

紫式部ゆかりの地 蘆山寺、藤原道長邸跡、法成寺跡などを歩いてみた

平安朝文化サロンの面々一条天皇の后である定子様が崩御された後、その「サロン」の後を ついだのは彰子様の「サロン」であった。定子様に仕えていた清少 納言が後宮を去った後、彰子様のサロンのてこ入れに、父であり又 関白であった藤原道長が 投入した女…