盛岡の街を歩く
芭蕉一行は出羽の国へ向ったが、わたしは南部地方へ向って北上した。
いったん芭蕉から離れ、わたしの「おくのほそ道」(角館・男鹿半島)
をゆくとしよう。
その前に、秋田県を巡る旅の中継地である盛岡での散策(二時間だけ)
を楽しんだので、ご報告ということで。
本来なら、もう一泊一関に泊り、夜はジャズ喫茶 “ベイシー” で音楽と
酒を楽しみ、二日目には達谷窟、猊鼻渓、厳美渓などを巡る予定であ
った。ところがネットで一関の宿を探したがどこも満員で泊まれない。
仕方がないので急遽盛岡に向い、駅前の結構豪華なホテル(予算オー
バー)に泊まることになったのだった。
一度は訪ねたかった「ござ九・森九商店」。朝早くから店は開いていた。
中に入ってみたかったのだが、秋田新幹線の発車時刻が迫っていたので、
諦めた。
大正二年(1913)盛岡消防団第五分団番屋として造られた。
大正期の木造洋風建築の典型という。
設計は辰野金吾・葛西萬司建築事務所。明治四十四年(1911)建造。
国指定重要文化財。東北を代表する洋館だという。一般公開している。
夜になると賑やかな通りになりそうだ ^^
盛岡城跡公園の一画にある堀、かつての内堀の跡だろうか。
河川敷には遊歩道、土手には花壇が整備されていた。
「青春18きっぷ」と宿のことなど
まだまだ町家などを見て歩きたいが、もう時間がない。もう少し
東南の方角へ行けば「もりおか町屋物語館」などレトロ感あふれ
る通りがあると言うけれど、そこへは また今度。
今回の旅で分かったことがある。地方では 「青春18きっぷ」 は
あまり使い勝ってがよくないということだ。第一普通電車は少し
走ってはすぐ終着駅に到着する。これでは一向に前に進めない。
新幹線があるのだから、それを使えということか?
行き当たりばったりの旅も 、予算に余裕があるのならいいけれど、
手持ちの現金は あと僅かしかないので、そうそう泊まってばかり
も居れないのである。
行き当たりばったりの旅で分かったことは、事前に観光名所めぐ
りの計画を立て、ホテルの予約を入れていないとホテル探しに時
間を取られ、観光どころではないということである(やってみな
ければ分からないものだ)。そしてホテル探しの要領でも分かっ
たことがある。
※撮影年月:2019.7