陽気の良いのに誘われて 、気分もよいし、久しぶりに岡崎公園、
南禅寺あたりを散策してみようか、と思い立った。
平安神宮内には、時計回りに南神苑、西神苑、 中神苑、東神苑と
四か所の池泉がある。それぞれ季節の花(桜・花菖蒲・かきつば
た・睡蓮)が楽しめる。
池泉を回遊し最後に一番大きな東神苑に掛かる泰平閣(橋殿)を
渡ることになる。この橋が神苑のハイライトで とても絵になる。
橋の中央には観月台があり休憩できる長椅子が設えてあるので自
撮り・他撮りに格好の場所である。
さて 次は東の南禅寺の方角に向おう。
こんな場所にCafeがあったとは? 今度入ってみよう。
現在は共済組合の宿泊施設になっている。かつては八角九重の塔
がこの辺りに建っていたという、とても有名な寺院。
南禅寺周辺は明治政府が工場用地として開発したようだが、
どういうわけか高級別荘地のようになっている。広大な庭園
には、琵琶湖疎水から水が引かれている池もある。
明治の頃、この軌道の上を台車に乗せた舟が行き来した。
どこからって?
琵琶湖から疎水(運河)を利用して山を越え京都・大阪
まで米などを運搬したというから考えた人はエライ。
舟を乗せた台車は、インクラインからこの船だまりに入ったのだろう。
遠くに見える山は比叡山、ひときわ高い木立の左側には金戒光明寺の
三重塔が見える。塔の下からは、天候が良ければ「あべのハルカス」が
見えることが分った。
噴水の向う側の施設は京都市動物園。小さな遊園地も併設されているの
で子供に人気がある。
琵琶湖疎水開発の歴史が学べる。日本初の市電は琵琶湖疎水の水で
発電してできたのである。その時の京都市民の喜びは盆と正月が一
緒に来たような騒ぎだったという。
ちなみにこの付近には、蹴上発電所と少し下流の鴨川の手前には夷
川発電所がある。
彼方には京都美術館と国立近代美術館が見える。
新型コロナの関係で長らく開館できなかったが、現在は予約制
(定員に達していなければ予約なしで入場できる)で 鑑賞でき
るようになった。
一階には書店やCafeが入っていて、結構流行っているようだ。
奥には大ホールがある。
すでに日は西に傾いた。カラスが鳴くから帰るとしよう。
Nikon D700 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II