午後の陽光

琵琶湖疎水 例の騒ぎ(新型コロナかパブリカ?)で外出を自粛 していたけれど、連休明け お天気も良いので、 運動不足解消に琵琶湖疎水べりを歩いてみた。 染井吉野は咲き始めたところだった。 おやっ 今年も「琵琶湖疎水船」が運航してるし。 京都御苑

哲学の道へ 桜花と新島 襄・八重夫妻の墓所を訪ねる

連休明けの春の一日、閉じこもってばかりでは精神衛生上良くないので 外出してみた。染井吉野を楽しむには少し早いかな、という気はしたが、 哲学の道へ購入して間もないカメラを持ちだし、思索しながら撮影を試 みた。 想像していたとおり、まだ桜の蕾は ほ…

京の桜の名所 平野神社境内を歩いてみた

平野神社を訪れるのは一年半ぶりのことだ。一昨年の台風被害に遭い、 拝殿は倒壊、境内の桜の木も根こそぎ倒れ、甚大な被害を被ったとい う報道に接し心を痛めていた。 昨日訪れたとき、拝殿は再建の途上だった。そして境内の桜は台風の 被害に遭いながらも …

京都の春 ー 今更ながらNkon D750を購入し、新旧レンズを試してみた

いつかはフルサイズ、と誰しもが思うのではないだろうか。 自分の技量は棚に上げ、フルサイズカメラを使えば写真は 上手くなる、という幻想(?)を持ったのは このワタシです。 京都御苑 木の花は NIKKOR Ai 50mm 1:1.4s AF NIKKOR 24-85mm 1:2.8-4D IF AF …

早春の岩船寺を訪ねる

岩船寺本堂・庫裡 岩船寺の仏像 岩船寺は京都府木津川市にあるが、地理的には奈良市に近く、 JR奈良駅から自動車で30分ほどで来ることができる。山門前 には寺の名の由来になったという舟の形をした「石風呂」があ り、訪れるひとを出迎えてくれる。 境内…

石仏の里 当尾(とうの)ー 岩船寺への道

当尾の里 石仏の道 浄瑠璃寺を後にして、山あいの “石仏の道“ を通り岩船寺に向う。 多くの方は比較的楽な逆のコースをとるが、静かな朝のうちに 浄瑠璃寺を拝観したかったので岩船寺を後にまわしたのだ。 やぶのなか三尊 車道のすぐ脇に鎮座している。名の…

浄瑠璃寺の春

JR奈良駅から乗合自動車で三十分、浄瑠璃寺前の停留所へ到着する。 ほぼ満員の車内であったが、降車する者は思いの外少ない。この奥に ある岩船寺を先に拝観するものと見え、浄瑠璃寺へ向かう者は数人で あった。 ・ 浄瑠璃寺への道 「今日は浄瑠璃寺へ行…

紫式部ゆかりの地 蘆山寺、藤原道長邸跡、法成寺跡などを歩いてみた

平安朝文化サロンの面々一条天皇の后である定子様が崩御された後、その「サロン」の後を ついだのは彰子様の「サロン」であった。定子様に仕えていた清少 納言が後宮を去った後、彰子様のサロンのてこ入れに、父であり又 関白であった藤原道長が 投入した女…

清少納言ゆかりの地 泉涌寺近辺と中宮定子様の眠る鳥戸野陵を訪ねてみた

泉涌寺へ向かうには総門をくぐり抜け長い参道を歩く。 一条天皇の后、中宮定子様の眠る鳥戸野陵も総門を通 り、細く長い道を歩いてお参りすることになる。 ある年の春、鳥戸野陵と泉涌寺近辺を歩いてみたのは、 この辺りが『枕草子』の作者である清少納言ゆ…

太宰治「津軽」に陸奥の哀しみを見る

金木町(現在五所川原市)風景 「金木は、私の生れた町である。津軽平野のほぼ中央に位し、人口五、六千の、これという特徴もないが、どこやら都会風にちょっと気取った町である。」…… 「津軽の人でなくても、この年表に接しては溜息をつかざるを得ないだろ…

兼好法師と清少納言のちかさ

兼好法師も清少納言の『枕草子』を読んでいた? 京都御所・紫宸殿 "さて、人がこの世に生れてきたからには、 当然だれでも願うことがいろいろあるよう だ。まず身分についていうなら、天皇の御 位などは話題とするのもおそれおおい。 ところで、法師くらい、…

「徒然草」すべてに優れている男であっても…

"すべての面ですぐれていても、恋の情緒を解さないような男は ひどく物足りないものだ。… 露や霜に濡れて、女を求めてあてもなくさまよい歩き、親の意 見や世間の非難を気にするので心の落ち着く時もなく、あれこ れと思い乱れ、そのくせ独り寝をすることが…

「徒然草」いでや、この世にうまれては(京都御苑の春)

寒い日が続いたと思うと、春のように暖かい日がある。今年の冬は全くもって先が読めない。外出するにもさてどれを着て行こうか、と悩む(悩むほど衣類は持ち合わせていないけど)。昨日、梅林の横を通りかかると結構な人だかり。梅の香を嗅ぐ人がいれば、一…

片波川源流域伏条台杉群生地 (京都市北部アシウスギの森)

巨樹の森の冬から春へ京都市北部、いわゆる北山と呼ばれる地域に鬱蒼としたアシウスギの巨樹群があるとは、京都市民にとっても俄かには信じ難いことかもしれない。遠く屋久島まで行かなくても縄文杉に準じる巨樹を観察することが出来るのだから有難いではあ…

貴船口と花背峠の間を雪をかき分け歩いてみた

芹生峠 今朝早くに窓の外を見ると雪が横殴りに吹きかけている。比叡山を見てみるといい感じに朝日が差している。あわててカメラを引っ張り出したが、時すでに遅く、お山は雲の中に隠れてしまっていた。 いつの頃だったか、一月二日に京都バスに乗り花背峠を…

冬の倉吉に昭和レトロな町並みを見る

白壁土蔵群 レトロ感あふれる倉吉の町並二月にしては雪の少ない倉吉であった。倉吉を訪ねるのは二度目である。一度目は三十年ほど前のこと、それから比べるとだいぶ駅前の様子が変った。三日のあいだ倉吉の町並を観察して歩いた。家の中まで立入って見たかっ…

冬の三徳山三仏寺を訪ねて

参道入口 数年前の二月、休暇をとり三徳山三佛寺、倉吉、そして三朝温泉への二泊三日の旅に出た。三徳山三佛寺は一度は訪ねたかったところである。天下に名の轟くあの投入堂のあるところなのだから。土門拳さんをはじめ、多くの著名人がここを訪れている。残…

「津軽」 竜飛崎は人間に飼いならされた風景 !?

上野駅から東北本線を走る夜行列車、十九時発「八甲田」に乗車し、 青森駅に朝早く到着したのは十時間ほど経ってからのことか。そこ から又、ジーゼル機関車の曳く列車に乗換えて三厩駅に着く。さら に駅前からバスに乗換えて竜飛崎へ向う。 竜飛崎の印象「…

「源氏物語」ゆかりの石山寺

いつかは『源氏物語』を原文で読んでみたい、と思う人は少くないであろう。私もその一人ではあるが、思いついてから三十余年、いまだに達成していない。まずは現代語訳からと考え、書店に行っては、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴各氏の現代…

海棠の花は朝の露に美しく

若かったころ、初めて露に濡れる海棠(かいどう)を見たとき、その可憐とも妖艶ともいえる蠱惑的な表情に魅惑されたものだ。物語のヒロインに例えるなら Beatrice か Violetta というところだろうか。 海 棠 「…まことに花の美しくあわれなる、これに越えた…

弁 天 桜

隠すほどのことではないが、若い頃に西陣のとある寺で寝食していた ことがある。「年月をいかでわが身におくりけん昨日の人も今日は亡 き世に」という西行法師の歌にならい、出家し京の都で修行していた 頃である。「さても発心のおこりを尋ねれば、源は恋故…

「津軽」 小泊村は遠かった!

最果ての地・小泊へ ああ 津軽海峡冬景色~ と歌いたいところであるが、そんな歌など生まれてもいなかった昭和40年代の中頃、わたしは一人で津軽海峡目指して旅立った。向ったところは小泊。そんな地名をほとんどの方は知らないであろう。太宰治の『津軽』を…

清少納言 「男って やっぱり変わっているわ!」

ヤマユリ ウバユリ 男というものは、わたしから見ると、めちゃめちゃ不可解な感情を持っている生き物だわ。だって、とてもきれいな女性を捨てて、どこがいいのかと思うような女性を妻にしているのも、わけが分らないし。 宮中に親しく出入りしている男や、名…

清少納言 「偲びあうところは?」

“人目をしのんで男女が逢っている所にあっては、夏が趣がある。ひどく短い夏の夜がもう明けてしまうので、一晩中まったく眠らないで朝を迎えてしまう。そのまま、どこもかしこも、昼間と同じようにようにあけ放したままにしてあるので、涼しくすっかりあたり…

「徒然草」 雪のおもしろう 降りたりし朝

“雪が趣深く降った朝、ある人のもとに、所用のために手紙を送った際、雪のことに何もふれなかった。その返事に、「この雪をいかが御覧ですかと、一言のあいさつもないような、そんな粗野なお方の仰せを受け入れるわけにはいきません。それにしてもがっかりさ…

「枕草子」 冬はつとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず

冬は早朝がいい! 雪の降っているのはあらためて言うまでもないわ。 雪が真っ白に降りている景色も、そうでなくっても、ひどく寒い朝、 炭火などを急いでおこして、ほうぼうの部屋に運んでいくのも、 冬の日の朝の景にふさわしいわね。 そして、ひるになって…

「枕草子」 山里は 雪降り積みて 道もなし

京都花背の里 京都御苑 この冬は、大寒を過ぎても京都御苑には積雪がない。比叡山 にはニ三度冠雪が見られたのだけれど、京都市内では風花さ え見ていない。寒がりの私でも風花が待ち遠しい。 山里は 雪降り積みて 道もなし 今日来む人を あはれとは見む …平…

京都御所に降る雪 「少納言よ、香炉峰の雪いかならん」

雪がこんこんと降り積もっている。あまりに寒いので女房たちは御簾(みす)を上げずに角火鉢のまわりに集まりお喋りをしている。雪景色を見るなど考えたくもないのだろう。そこに鶴の一声、「少納言よ、香炉峰の雪いかならん?」『枕草子』や漢詩の好きな方…

春は曙。 やうやう白くなりゆく山ぎは、すこし明りて…

一条天皇の后、定子さまに仕えていた女房、清少納言は宿直(とのい)の朝を迎え皇后宮常御殿(こうごうぐうつねごてん)から東山の方角をじっと眺めていたのだろう。「春はあけぼの!」とは歯切れがよい。何につけ歯切れのよさが、清少納言の見事なところ。…

「枕草子」 木の花は、濃きも薄きも、紅梅

撮影地:京都御苑梅林 京都御苑 このたび「はてなブログ」に写真を中心としたブログを開設しました。初めての記事のタイトルは、清少納言『枕草子』にある一節です。つねづね清少納言のような眼差しをもって写真を撮りたいと思っているので、このようなタイ…